情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
私と蓮は神尾さんが運転する黒のベントレーに乗り込んだ。
「何処に行くの?」
「ついてくれば分かる」
「・・・どうしてずっとブスッとしてるんですか?」
「別にブスッとしてない。色々と考えてんだ。馬鹿」
「馬鹿って・・・」
今の蓮と話をして最高に噛み合わない。
喧嘩になる前に黙っていた方が良さそう。
私も口を噤み、窓越しに見える車窓を眺めた。
「ここは??」
二人の見合い場所となった『ダイヤモンドホテル銀座』の正面玄関。
「降りて下さい。蓮様の名前であの部屋をリザーブしておきましたから・・・」
「分かった。下りるぞ、日葵」
私は蓮に促され、後部座席から降りる。
神尾さんはそのまま、自動で扉を閉めて、走り去ってしまった。
「何、立ち止まってんだ?入るぞ。日葵」
蓮はその場に立ち尽くす私を手を握り、正面玄関の扉を潜る。
「伊集院元総理とはどのような話をされたんですか?」
「お前には関係のない話だ」
蓮は脇目も振らずにホテルのカウンターに歩み寄って行った。
カウンターに立って居た年配の男性は蓮の顔を見るなり、部屋のカードキーを渡した。
顔パスは余計な手続きも不要らしい。
「何処に行くの?」
「ついてくれば分かる」
「・・・どうしてずっとブスッとしてるんですか?」
「別にブスッとしてない。色々と考えてんだ。馬鹿」
「馬鹿って・・・」
今の蓮と話をして最高に噛み合わない。
喧嘩になる前に黙っていた方が良さそう。
私も口を噤み、窓越しに見える車窓を眺めた。
「ここは??」
二人の見合い場所となった『ダイヤモンドホテル銀座』の正面玄関。
「降りて下さい。蓮様の名前であの部屋をリザーブしておきましたから・・・」
「分かった。下りるぞ、日葵」
私は蓮に促され、後部座席から降りる。
神尾さんはそのまま、自動で扉を閉めて、走り去ってしまった。
「何、立ち止まってんだ?入るぞ。日葵」
蓮はその場に立ち尽くす私を手を握り、正面玄関の扉を潜る。
「伊集院元総理とはどのような話をされたんですか?」
「お前には関係のない話だ」
蓮は脇目も振らずにホテルのカウンターに歩み寄って行った。
カウンターに立って居た年配の男性は蓮の顔を見るなり、部屋のカードキーを渡した。
顔パスは余計な手続きも不要らしい。