情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
《18》高嶺の花は才女
蓮side~
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翌日、会長室を訊ねて、日葵との別れをお爺様に報告した。
「キチンと話は付いてるのか?」
「はい」
「『金森薬品』の件はこのわしが責任を持つから心配するな。それよりも蓮お前の見合い相手が決まった」
昨日、日葵と別ればかりの俺に早速見合い話を持ち込むお爺様。
神尾が俺に釣書と写真を渡した。
「氷室陽依(ヒムロヒヨリ)さんって・・・」
「横浜に本社を持つ肌着メーカー『スコール』の会長令嬢だ。
今現在東大経済学部二年生。才女だ。まだ、19歳でこの美貌。
わしの妻に迎えたいぐらいだ」
「・・・」
氷室と言えば・・・氷室智也(ヒムロトモヤ)先輩を思い出す。
一年先輩で、俺が二年の副会長時代、手を煩わせたグータラ生徒会長。
氷室智樹(ヒムロトモキ)社長のご子息で、ロシア人の妻との間に生まれたハーフ。
銀色の髪に紫水晶の瞳、彫りが深く背も長身。
でも、いつも昼寝ばかりして、付いたあだ名が『眠りの王子様』
俺から見れば、唯のグータラにしか見えなかったけど。
「どうして??氷室会長のご令嬢なんですか?」
「・・・敦司君の推薦だ。会長も体調が悪く、入退院を繰り返しているからな。
娘の未来を按じているんだと思う」
翌日、会長室を訊ねて、日葵との別れをお爺様に報告した。
「キチンと話は付いてるのか?」
「はい」
「『金森薬品』の件はこのわしが責任を持つから心配するな。それよりも蓮お前の見合い相手が決まった」
昨日、日葵と別ればかりの俺に早速見合い話を持ち込むお爺様。
神尾が俺に釣書と写真を渡した。
「氷室陽依(ヒムロヒヨリ)さんって・・・」
「横浜に本社を持つ肌着メーカー『スコール』の会長令嬢だ。
今現在東大経済学部二年生。才女だ。まだ、19歳でこの美貌。
わしの妻に迎えたいぐらいだ」
「・・・」
氷室と言えば・・・氷室智也(ヒムロトモヤ)先輩を思い出す。
一年先輩で、俺が二年の副会長時代、手を煩わせたグータラ生徒会長。
氷室智樹(ヒムロトモキ)社長のご子息で、ロシア人の妻との間に生まれたハーフ。
銀色の髪に紫水晶の瞳、彫りが深く背も長身。
でも、いつも昼寝ばかりして、付いたあだ名が『眠りの王子様』
俺から見れば、唯のグータラにしか見えなかったけど。
「どうして??氷室会長のご令嬢なんですか?」
「・・・敦司君の推薦だ。会長も体調が悪く、入退院を繰り返しているからな。
娘の未来を按じているんだと思う」