情愛シンデレラ～悪魔な副社長と堕ちない花嫁～
「それよりも、早急に花嫁候補の人選に入ろう」


「えっ！？」


「俺には決めた相手が居るんだよ」
多分、彼女は俺のキモチを知らない。逆に俺のコト恨んでいるかもしれない。


「誰だ？」

「誰って・・・俺は親父の決めた女性と見合いで結婚する気ねぇからな」


「家柄は？どんな女性だ？」

「一応、社長令嬢で明和学園出身だ」

「そうか・・・ならいいが・・・出来るなら、桐生家にメリットある家柄がいいな」

「メリット？」

「そうだ。お前とその彼女との間に生まれた子が桐生家本家の次期後継者になるんだからな」


「岳もまだ継いでないだろ？」


「そうだった。じゃ次の次の後継者だ・・・」


俺はコーヒーに喉を通し、策を練る。

彼女とは六年もご無沙汰。

一度は忘れようと努力したが、彼女の印象が強烈で・・・
この世の中で、俺の人生に衝撃を与えた女は居ない。

―――――彼女の名前は金森日葵


彼女はこの俺に一撃かました初めてのオンナ。

最初はいけ好かない女だと思っていたが、憎さを通り越して彼女に対して愛情を抱き始めた。
嫌も嫌もスキのうちと言うが、正にその通りで、俺は彼女をスキになっていた。


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