情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
《20》初夜
日葵side~
随分と迷ったが、私は『リヴィエール』の前まで来ていた。
でも、後一歩の所で、店に入る勇気が出なかった。
桐生会長が人選した見合い相手はきっと蓮と釣り合う女性だ。
「予約のお客様ですか?」
店の前で縫いとめられたように立ち尽くす私を不思議に思い、店内から人が出て来た。
「あ・・・いえ・・・その」
私はしどろもどろになってしまい、顔を俯かせた。
「彼女は私と同じ桐生様の予約客です」
「えっ?」
顔を上げて見れば、超美人のモデルのような長身の女性が立って居た。
「貴方、金森日葵さんでしょ?」
「あ、はい・・・」
「私は氷室陽依です。私はメイク直しに出て来たの。
あの・・・彼女を案内してあげてください」
「かしこまりました。案内致します。どうぞ」
私は案内され、店内に入った。
彼女が蓮のお見合い相手?
―――――私、完全に負けてる。
私は敗北感を味わいながら蓮の居る部屋に入った。
「日葵ちゃん、来たんだね・・・」
蒼斗さんは笑顔で大歓迎。
蓮はワインを口にしながらシカトを決め込んだ。
「へぇー・・・噂をすれば来たな。蓮の想い人」
銀色の髪で彫りの深い顔立ちの外人さんが頬杖を付き、射貫くように見る。
その瞳はとてもキレイなアメジストのような紫色。
「まぁ~蓮の隣に座りなよ。今すぐに君の分のコース料理、高速で持って来させるから」
私を全く見ない蓮の隣に腰を下ろした。
でも、後一歩の所で、店に入る勇気が出なかった。
桐生会長が人選した見合い相手はきっと蓮と釣り合う女性だ。
「予約のお客様ですか?」
店の前で縫いとめられたように立ち尽くす私を不思議に思い、店内から人が出て来た。
「あ・・・いえ・・・その」
私はしどろもどろになってしまい、顔を俯かせた。
「彼女は私と同じ桐生様の予約客です」
「えっ?」
顔を上げて見れば、超美人のモデルのような長身の女性が立って居た。
「貴方、金森日葵さんでしょ?」
「あ、はい・・・」
「私は氷室陽依です。私はメイク直しに出て来たの。
あの・・・彼女を案内してあげてください」
「かしこまりました。案内致します。どうぞ」
私は案内され、店内に入った。
彼女が蓮のお見合い相手?
―――――私、完全に負けてる。
私は敗北感を味わいながら蓮の居る部屋に入った。
「日葵ちゃん、来たんだね・・・」
蒼斗さんは笑顔で大歓迎。
蓮はワインを口にしながらシカトを決め込んだ。
「へぇー・・・噂をすれば来たな。蓮の想い人」
銀色の髪で彫りの深い顔立ちの外人さんが頬杖を付き、射貫くように見る。
その瞳はとてもキレイなアメジストのような紫色。
「まぁ~蓮の隣に座りなよ。今すぐに君の分のコース料理、高速で持って来させるから」
私を全く見ない蓮の隣に腰を下ろした。