情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「へぇーさすがな社長令嬢ね・・・」
つばさは羨望の瞳で私を見つめてご飯を口に運んだ。
つばさの父親は外務省の官僚。幼い時から、父親の仕事の都合で海外暮らしが長かった帰国子女。
同じ外国語学科であるが、本場で培ってきた彼女の英語力には敵わなかった。
突然、私の目の前が真紅に染まり、芳しい花の香りに包まれる。
「蓮様から日葵様へのプレゼントをお届けに参りました」
数えきれない程の大きな真紅の薔薇の花束を持っているのは蓮さんの専属執事の神尾さんだった。
直立不動の姿勢。
彼は薔薇の花束を持つ手を松明のように高く挙げ、私に押し付けて来た。
「いきなり、こんなの渡されても困ります」
「これは蓮さんからの貴方へのプレゼントです。
この私が持っていても意味がありません。どうか、お受け取り下さい」
目の前のつばさは呆気に取られ、周囲の人達は私達に好奇な視線を送るのだった。
「じゃご飯食べたら、受取りますから・・・神尾さん、暫くの間持っていて下さい」
「承知しました」
神尾さんは無表情で薔薇の花束を抱え、私が食べ終わるのを待った。
蓮さんには劣るけど、神尾さんもなかなかのイケメンで、そんな彼が真紅の薔薇の花束を抱えて佇んでいるもんだから、皆が注目した。
つばさは羨望の瞳で私を見つめてご飯を口に運んだ。
つばさの父親は外務省の官僚。幼い時から、父親の仕事の都合で海外暮らしが長かった帰国子女。
同じ外国語学科であるが、本場で培ってきた彼女の英語力には敵わなかった。
突然、私の目の前が真紅に染まり、芳しい花の香りに包まれる。
「蓮様から日葵様へのプレゼントをお届けに参りました」
数えきれない程の大きな真紅の薔薇の花束を持っているのは蓮さんの専属執事の神尾さんだった。
直立不動の姿勢。
彼は薔薇の花束を持つ手を松明のように高く挙げ、私に押し付けて来た。
「いきなり、こんなの渡されても困ります」
「これは蓮さんからの貴方へのプレゼントです。
この私が持っていても意味がありません。どうか、お受け取り下さい」
目の前のつばさは呆気に取られ、周囲の人達は私達に好奇な視線を送るのだった。
「じゃご飯食べたら、受取りますから・・・神尾さん、暫くの間持っていて下さい」
「承知しました」
神尾さんは無表情で薔薇の花束を抱え、私が食べ終わるのを待った。
蓮さんには劣るけど、神尾さんもなかなかのイケメンで、そんな彼が真紅の薔薇の花束を抱えて佇んでいるもんだから、皆が注目した。