情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「桐生様とは同じ高校の先輩と後輩ですよね、桐生様は貴方のコトをよくご存知なようで・・・
日葵様もご存知ですよね・・・」
「まぁ~」
私は曖昧に返事した。
そう、私と彼は横浜にある全寮制のセレブ校・明和学園出身で先輩と後輩の仲。
桐生蓮
彼はその当時の学園の生徒会長で支配者でもあった。
頭脳明晰、文武両道でおまけに綺麗なお顔の持ち主で、そりゃもう常に両脇には女の子達が群がり、学園一の人気を誇っていた。彼は学園の王子様。
当時の学園は、親の資産や職業でレベル分けされ、その生徒の地位が決まっていた。所謂スクールカースト。
私は中堅の会社令嬢だけど、下の部類に属していた。