情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
**********
「どうもありがとうございます」
私は廊下に出て神尾さんから花束を受け取った。
「神尾さんも色々と大変ですね」
私は彼に同情した。
「別に大変だと思っていませんよ。
蓮様のご命令ですし、これが私の仕事です」
「どうして私の居る場所が分かったんですか?」
「それは、スマホのGPSですよ」
「そうですか・・・」
「今夜、蓮様が貴方の為に極上のディナーをご用意致しましたので、私と共に来てください」
「ええ~っ!?」
蓮さんの身勝手さには程がある。
「一応、私にだって予定があるんです。
自分の都合で勝手に予定を入れないで下さい」
「日葵様、何か今夜、ご予定がお有りなのですか?」
「今夜は偶々ないけどさ・・・ともかく自分の都合を押し付けるなと蓮様に伝えて下さい」
「蓮様がご多忙なお方。学生のご身分である日葵様には到底、蓮様の忙しさなど理解出来まい。蓮様が貴方の為に時間を割いてやってんだ。文句言わず、黙って従えばいいんだよ」
神尾さんは急に言葉遣いを変え、私を鋭く睨み付けた。
私は彼の豹変に全身が総毛立ち、何も言えなくなった。
「結構私は気が短いんですよ。余計な言動は慎んでください。日葵様」
「え、あ・・・はい」
「ちなみに真紅の薔薇の花言葉は『貴方を愛します』
薔薇の本数は四十本。薔薇は相手に贈る本数で意味が変わります。
四十本の場合は『死ぬまで変わらぬ愛』です」
「・・・」
蓮さんが私に持つ感情は愛じゃなく憎しみ。
死ぬまで恨むキモチは変わらないってコトね・・・
「どうもありがとうございます」
私は廊下に出て神尾さんから花束を受け取った。
「神尾さんも色々と大変ですね」
私は彼に同情した。
「別に大変だと思っていませんよ。
蓮様のご命令ですし、これが私の仕事です」
「どうして私の居る場所が分かったんですか?」
「それは、スマホのGPSですよ」
「そうですか・・・」
「今夜、蓮様が貴方の為に極上のディナーをご用意致しましたので、私と共に来てください」
「ええ~っ!?」
蓮さんの身勝手さには程がある。
「一応、私にだって予定があるんです。
自分の都合で勝手に予定を入れないで下さい」
「日葵様、何か今夜、ご予定がお有りなのですか?」
「今夜は偶々ないけどさ・・・ともかく自分の都合を押し付けるなと蓮様に伝えて下さい」
「蓮様がご多忙なお方。学生のご身分である日葵様には到底、蓮様の忙しさなど理解出来まい。蓮様が貴方の為に時間を割いてやってんだ。文句言わず、黙って従えばいいんだよ」
神尾さんは急に言葉遣いを変え、私を鋭く睨み付けた。
私は彼の豹変に全身が総毛立ち、何も言えなくなった。
「結構私は気が短いんですよ。余計な言動は慎んでください。日葵様」
「え、あ・・・はい」
「ちなみに真紅の薔薇の花言葉は『貴方を愛します』
薔薇の本数は四十本。薔薇は相手に贈る本数で意味が変わります。
四十本の場合は『死ぬまで変わらぬ愛』です」
「・・・」
蓮さんが私に持つ感情は愛じゃなく憎しみ。
死ぬまで恨むキモチは変わらないってコトね・・・