情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
社長室には桐生社長と一緒に蓮さんのお爺様・桐生会長も同席していた。
「この子が蓮の結婚したい相手か?」
「はい、『金森薬品』の社長令嬢・金森日葵さんです。父さん」
「・・・一度倒産しかけた製薬会社の令嬢。
桐生家には何の得にもならないな」
「父さん、日葵さんの前で失礼ですよ」
「失礼を承知で言っているんだ」
桐生会長は私と蓮さんの結婚には難色を示している。私だって本音は蓮さんと結婚なんてしたくない!
「日葵!!?」
ノックもせずに、蓮さんが社長室に殴り込んで来た。
悪者に捕らえられたヒロインを救いに来たヒーローに見えないワケじゃなかったが。
「何だ?蓮」
「お爺様が何と言おうと、俺は日葵と結婚するから」
蓮さんは私の肩をガッツリと抱き、会長に宣言する。
――――私のコト愛してもないのにここまで熱くなれる彼の迫真の演技に驚かされた。
会長も社長も蓮さんの態度に面食らった様子。
「日葵さんの今後の秘書としての働き振りを見て、結婚を許すか許さないかを判断する。それでいいか?蓮」
「お爺様・・・」
「ここでは会長だ。副社長」
「あ、はい。それで構いません。会長のご意思に従います」
蓮さんは会長に頭を下げた。私も反射的に頭を下げる。
「この子が蓮の結婚したい相手か?」
「はい、『金森薬品』の社長令嬢・金森日葵さんです。父さん」
「・・・一度倒産しかけた製薬会社の令嬢。
桐生家には何の得にもならないな」
「父さん、日葵さんの前で失礼ですよ」
「失礼を承知で言っているんだ」
桐生会長は私と蓮さんの結婚には難色を示している。私だって本音は蓮さんと結婚なんてしたくない!
「日葵!!?」
ノックもせずに、蓮さんが社長室に殴り込んで来た。
悪者に捕らえられたヒロインを救いに来たヒーローに見えないワケじゃなかったが。
「何だ?蓮」
「お爺様が何と言おうと、俺は日葵と結婚するから」
蓮さんは私の肩をガッツリと抱き、会長に宣言する。
――――私のコト愛してもないのにここまで熱くなれる彼の迫真の演技に驚かされた。
会長も社長も蓮さんの態度に面食らった様子。
「日葵さんの今後の秘書としての働き振りを見て、結婚を許すか許さないかを判断する。それでいいか?蓮」
「お爺様・・・」
「ここでは会長だ。副社長」
「あ、はい。それで構いません。会長のご意思に従います」
蓮さんは会長に頭を下げた。私も反射的に頭を下げる。