情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
私には傲慢な蓮さんも桐生家当主の会長には敵わない雰囲気。
「全く。油断も隙もねぇな」
蓮さんは私を副社長室に招き、ソファに座らせた。
「俺のプレゼントしたスーツ着てるんだ」
蓮さんは少し嬉しそうに笑う。滅多に見れない彼の笑顔に胸が弾んだ。
彼は入社前、私に大量のスーツを購入し、プレゼントして来た。
「はい」
蓮さんのプレゼントしたスーツは春らしいベージュのフレアスカートのスーツ。
インナーのブラウスはフリルがあしらわれた可愛い雰囲気。私はこんなヒラヒラしたお洒落なスーツなよりも機能性重視のリクルートスーツの方がスキだった。蓮さんにプレゼントされた手前、初日位は着てあげないと何で着ないんだと責められそうだから、義理で着用した・・・
「一人で四役こなす神尾が居るし、心配するコトねぇよ」
蓮さんは足を組み、神尾さんの淹れたコーヒーを優雅に啜る。
「四役?」
「執事に秘書、ボディガードに家政婦。神尾は器用にその四役をこなすんだ。なぁ?神尾」
「はい。私は蓮様の忠実な僕です」
「それって、蓮さんにいいようにこき使われてるってコトですよね。
神尾さん。そこ理解していますか?」
「こき使うって・・・俺は別に・・・」
「日葵様が何と言おうが…これは私が望んでしているコトですから」
「私は神尾さんのカラダを心配して」
「日葵、神尾のコトを気に掛ける前に、俺のコトを気に掛けろよ」
「蓮さんは大丈夫です。
ストレスなんてなさそうですし」
「俺だってストレス位感じてるぞ!」
「副社長、コーヒーの時間はおしまいです。仕事に移りましょう」
神尾さんは左手首に嵌めた腕時計を覗き込み、飲みかけのコーヒーをカップを片付け始める。
「最後まで飲ませてくれよ」
「副社長、悠長な時間はありませんよ」
「わかったよ」
蓮さんは不貞腐れながらソファを立ち、窓際のデスクの椅子に腰を下ろした。
「全く。油断も隙もねぇな」
蓮さんは私を副社長室に招き、ソファに座らせた。
「俺のプレゼントしたスーツ着てるんだ」
蓮さんは少し嬉しそうに笑う。滅多に見れない彼の笑顔に胸が弾んだ。
彼は入社前、私に大量のスーツを購入し、プレゼントして来た。
「はい」
蓮さんのプレゼントしたスーツは春らしいベージュのフレアスカートのスーツ。
インナーのブラウスはフリルがあしらわれた可愛い雰囲気。私はこんなヒラヒラしたお洒落なスーツなよりも機能性重視のリクルートスーツの方がスキだった。蓮さんにプレゼントされた手前、初日位は着てあげないと何で着ないんだと責められそうだから、義理で着用した・・・
「一人で四役こなす神尾が居るし、心配するコトねぇよ」
蓮さんは足を組み、神尾さんの淹れたコーヒーを優雅に啜る。
「四役?」
「執事に秘書、ボディガードに家政婦。神尾は器用にその四役をこなすんだ。なぁ?神尾」
「はい。私は蓮様の忠実な僕です」
「それって、蓮さんにいいようにこき使われてるってコトですよね。
神尾さん。そこ理解していますか?」
「こき使うって・・・俺は別に・・・」
「日葵様が何と言おうが…これは私が望んでしているコトですから」
「私は神尾さんのカラダを心配して」
「日葵、神尾のコトを気に掛ける前に、俺のコトを気に掛けろよ」
「蓮さんは大丈夫です。
ストレスなんてなさそうですし」
「俺だってストレス位感じてるぞ!」
「副社長、コーヒーの時間はおしまいです。仕事に移りましょう」
神尾さんは左手首に嵌めた腕時計を覗き込み、飲みかけのコーヒーをカップを片付け始める。
「最後まで飲ませてくれよ」
「副社長、悠長な時間はありませんよ」
「わかったよ」
蓮さんは不貞腐れながらソファを立ち、窓際のデスクの椅子に腰を下ろした。