情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
三十分後---

「日葵様、起きて下さい!!」

私はカウチソファの横になってそのまま眠ってしまった。

「日葵様、夕食の支度出来ましたので、本宅に行きますよ」

「え、あ・・・はい」

「口許からよだれ垂れてますよ。よだれ位拭いて下さい」

眉間にシワを寄せながら神尾さんは私にハンカチを差し出した。

「すいません」

「蓮様は物好きな方ですね。貴方のような女性の何処がいいのか・・・」

神尾さんは平然と私の前で毒を吐く。


私と同じく蝶よ花よと育てられた癖に、自分の叩いた初めてのオンナを・・・
絶対にスキじゃない。そう唯の復讐心だ。

でも、拉致られた以上、私は彼の手の内にある。
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