情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「まぁー椎名医師は超美人。内科医としての腕も良い。四六時中あんな美人と一緒に居るんだ。
湊もスキにならないワケないよな」

蓮さんは一人で頷きながらお茶を口に含んだ。

「このお茶は俺好みの味だ・・・」

「・・・」
私は黙って訊き流す。


「それよりも日葵お前は俺のコトを心配しろ」

「どうしてですか?」

「あれ、俺が浮気してるって・・・神尾に訊いたんだろ?」

「浮気?すっかり忘れていました・・・」

「俺のカラダから女物の香水が匂うだけで・・・浮気を疑うそのキモチ・・・俺に惚れてる証拠だろ?」

「…蓮さんに惚れたら、貴方の思う壺でしょ?」

「お前…俺がホンキで復讐したいと思ってるのか?いい加減気づけよ」

「何を気づんですか?」

「鈍感女」
蓮さんはうな重を食べながら私を罵った。

眞彩とは仲良くしたいけど。

蓮さんとは仲良くなりたくない・・・


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