情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「『金森薬品』がそもそも倒産の危機に陥った理由を調査したところ、金森社長に指示による新薬の開発に莫大な費用を要したのが一番の原因かと思われます」
柊さんは蓮さんにその資料を渡した。
「新薬の開発か・・・新薬の開発には200から300億の金が要ると言われているからな・・・」
桁違いの数字に目が円くなる。
「新薬開発はどこまで行ってるんだ?」
「臨床段階でストップしています」
「開発が成功して販売となれば、金になる薬なのか?」
「10年前にノーベル生理・医学賞と受賞した京大の山本氏のアイピーエス細胞がベースになっているので、完成すれば、再生医療分野では画期的な新薬と言えます」
「臨床段階まで進んでいるなら、完成ももうすぐだな。ネックは開発費用の捻出か・・・」
「いくら、桐生副社長の頼みとは言え、それ以上の融資は『金森薬品』に『帝和銀行』は致しませんよ」
「当然だな。俺が金森社長に会って、直接話をする。アイピーエス細胞は何処の薬品会社でも研究され、新薬開発を進めている。新薬が完成すれば、必ず金になる。
『ジーザス』の吉良CEOに話をすれば、食いつくかもしれない・・・」
「『ジーザス』ですか…それはナイスアイデアです。桐生副社長」
「今の俺の力では融資額の半分を返済するのは困難だ。『ジーザス』に新薬を武器に『金森薬品』を吸収合併して貰って救って貰うよ。そうすれば、日葵の父親も社長の椅子を降りる必要はない」
「『ジーザス』が欲しいと思える新薬であれば、桐生副社長の思惑通りにいきますが」
「まずは金森社長に会うよ。勝手に一人娘の日葵を拉致ってしまったし」
蓮さんは振り返り、私の方を見た。
蓮さんってやはり普通の人じゃない。経営者としての器を持つ頭の切れる人だ。
柊さんは蓮さんにその資料を渡した。
「新薬の開発か・・・新薬の開発には200から300億の金が要ると言われているからな・・・」
桁違いの数字に目が円くなる。
「新薬開発はどこまで行ってるんだ?」
「臨床段階でストップしています」
「開発が成功して販売となれば、金になる薬なのか?」
「10年前にノーベル生理・医学賞と受賞した京大の山本氏のアイピーエス細胞がベースになっているので、完成すれば、再生医療分野では画期的な新薬と言えます」
「臨床段階まで進んでいるなら、完成ももうすぐだな。ネックは開発費用の捻出か・・・」
「いくら、桐生副社長の頼みとは言え、それ以上の融資は『金森薬品』に『帝和銀行』は致しませんよ」
「当然だな。俺が金森社長に会って、直接話をする。アイピーエス細胞は何処の薬品会社でも研究され、新薬開発を進めている。新薬が完成すれば、必ず金になる。
『ジーザス』の吉良CEOに話をすれば、食いつくかもしれない・・・」
「『ジーザス』ですか…それはナイスアイデアです。桐生副社長」
「今の俺の力では融資額の半分を返済するのは困難だ。『ジーザス』に新薬を武器に『金森薬品』を吸収合併して貰って救って貰うよ。そうすれば、日葵の父親も社長の椅子を降りる必要はない」
「『ジーザス』が欲しいと思える新薬であれば、桐生副社長の思惑通りにいきますが」
「まずは金森社長に会うよ。勝手に一人娘の日葵を拉致ってしまったし」
蓮さんは振り返り、私の方を見た。
蓮さんってやはり普通の人じゃない。経営者としての器を持つ頭の切れる人だ。