情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「やっぱり日葵も他の女と大差なかったな・・・俺の魅力には勝てないか」

ラッキーと戯れていた蓮さんは幻だったかのように、元の傲慢ないつもの蓮さんに戻っていた。


「日葵の誘いなら、俺も乗るぜ」

パソコンをスリープさせて、腰を上げた。


「やっぱり、今夜は止めときます」

「止める?男をその気にさせておいて、今更止めるはないだろ?」

「だって…私は初めてで・・・」

「初めて初めてと何度も言うなよ。こっちが緊張して来る」

蓮さんは私の腰を両手で抱き、優しく引き寄せる。

「俺をこんなにも手こずらせた女はお前が初めてだ。誘っておいて、何もないは通用しないぞ。日葵」

ラッキーの存在が私達の距離を高速的に縮めさせた。

甘い雰囲気になると蓮さんの声音は妙に鼓膜を擽る。

「堕ちてしまえよ。日葵」

蓮さんは顔を近づけた。
いつまでも瞳を閉じない私に見つめながらキスをした。

食むようなキス。





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