情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~

蓮side~

「蓮様、金森様大丈夫ですか?」

「俺達は大丈夫だ。それよりも日葵は?」

「日葵様は気を失われたようです」

「怪我はないか?」

「見た目には怪我はありません」

ワゴン車から黒の目出し帽を被った男達四人が降りて来た。二人は鉄パイプ、一人はスタンガン、そして最後の一人は拳銃を所持していた。

「神尾、俺が連中の相手をする。お前がバックしてそのまま逃げろっ」

「しかし…それでは蓮様の身が・・・」

「俺が降ります」


「あんたが降りれば…その開発は進み、生物兵器になるかもしれない。そうすれば、大勢の尊いの命が犠牲になるんだよ」


拳銃を持った男が銃口を向け『全員降りろ』と命令した。


俺はドアを開けて一人で降りた。


「俺は全員と言ったはずだ!!」

男は俺の鼻先に銃口を突きつける。

俺は手を挙げて、丸腰のスタイルを取った。神尾は唇を噛み締めて、そのまま車をバックさせていく。


「くそっ!!」

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