情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「肩を撃たれた」

「弾は掠っただけのようですね・・・」

神尾はアスファルトに落ちていた俺の血が付着した弾を拾い上げ、持っていた白いハンカチに包んだ。


「金森さんと日葵は?」

「車の運転は金森さんにお任せしました。表通りに停車させています」

俺は自分のハンカチで肩口の傷を押さえ、神尾と車に戻った。


「桐生副社長…大丈夫ですか?」

「かすり傷だ。問題ない。金森さん」

「傷の手当てに東亜に向かいます」

「頼む」

助手席に座る日葵は気を失ったままだった。


「日葵は大丈夫か?念の為に脳のCTを撮ろうか?」

「蓮様は日葵様のコトになると過保護ですね・・」

「俺の全部を賭けて、愛したいと思った初めて女だからな・・・」



金森さんと神尾は運転を交代して、東亜医科大付属病院に車を走らせた。



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