オレの女はアイツだけ
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真夜中のキス
真っ暗な暗闇が街中を包み
さわやかな風が髪をなびく
空を見上げればたくさんの星空が広がっている。
こんな穏やかな夜に私は
ビルの路地裏を全力で走り抜けている。
バタバタッ
背後からは大勢の大きな足音が聞こえて来る。
「おいっ!待てっ!
一条千夏!!手荒なことはしない!」
「俺らが先だっ!女、待て!!」
背後から聞こえる声に振り返ると
大勢のガラの悪そうなガタイのいい男たち。
そんな人たちに追われる私・・・。
それに男たちは
私のことを知っている。
「誰か助けてーーー!!!」
深夜に私は全力で
薄暗い路地を駆け抜ける。
もう、なんでこんなことに・・・?
お店で夕食を済ませてお店を出た瞬間ーー
ガラの悪い男たちにしつこく質問攻めにされた。
私は、ただナンパだろうとさらっとあしらってうまく逃げられた。
だけどーー
私が道の角を曲がった瞬間に男たちが現れ
車に連れ込まれそうになってカバンを投げつけて隙を見て逃げた。
でも、逃げても逃げても追いかけられるハメになってしまった。
全くわからない・・・
とにかく捕まってはいけない。
そんな気がしていた。
落ち着かなきゃ!
このままただ走っても体力も尽きるし確実に捕まってしまう。
後ろを振り返り周囲を確認する。
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