オレの女はアイツだけ
彼は私の反応を楽しむかのように
ニヤっと笑みを浮かべていた。
「お前が人生の終わりみたいに
慌てて布団の中を覗き込む前からな」
こ、この人は
本当に性格が悪い!!
「お、起こしてくださいよ!」
「は?なんで俺が?
また噛みつかれたら困るだろ」
彼は目を細めて私を睨んだ
うっ。
まだ根に持ってる・・・。
「セクハラな人には言われたくないです!」
「へぇ
じゃあ、こうしたらどうする?」
腰に回された手に
チカラが込められてグィッと彼の方に引き寄せられた。
え?
「な、なにを・・・!?」
ふっと気づいた時にはーー
もう唇が触れそうなほど彼の顔が近づいていた。
抵抗しようにも
がっしりとした力強い腕にかなわない
に、逃げられない!?
ゆっくりと彼の顔が近づき、唇が触れ合いそうになる・・・。
「なっ・・・」
キスされる・・・!?