オレの女はアイツだけ









今なら男たちとは
かなり距離があいてる。





撒くなら今しかない!!!





このチャンスを逃したら
またいつ撒けるかわからない







確かこの次の曲がり角を
ずっと真っ直ぐ行くと大通りに出られるはず!





大通りに出たらタクシーでも
お店でも何でもいいから逃げ込もう!!






もう足もそろそろ限界。








あれ?






「ん!?」







曲がり角を大きな人影が通り過ぎたのが見えた。







すらっとしたスーツを着た男の人?




まさか・・・




ガラの悪い男たちに先回りされた・・・?


そんな・・・




だとしたら

この角を曲がるのはかなり危ないのかも・・・。





このままだと
挟み撃ちされちゃう。






でも、
もしかしたら無関係の人で助けてくれるかも知れない






一か八か賭けるしかない・・・。







私は人影の消えた曲がり角へ走って行く








お願い・・・



誰か、助けて・・・・!!









しかしーーー。











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