オレの女はアイツだけ
なんだかわからないまま樹さんは
バスルームに連れていき私は言われるがままお風呂へと入った。
ポチャンーー
水が滴る音が響く
温かいお風呂は昨日と疲れを癒していく。
「はぁ~」
私は深いため息をつく。
本当に私はどうなるだろう・・・?
「私がシナダグループの婚約者・・・」
そして
彼がオーナーの椎名颯真
彼の本当の目的は
まだ何もわからないでいる。
不安と言えば不安
だけど
どこか安心してる自分がいる・・・。
「椎名颯真・・・
彼はずっと前から私を知ってる・・・?」
記憶のどこかでーー
私は彼を知っている。
そしてーー
彼も私を知っている。
お風呂へ浸かったまま思案に暮れる。
「あぁ~
もうよくわからない!」
考えれば考えるほど
わからなくなっていく