オレの女はアイツだけ






なんだかわからないまま樹さんは
バスルームに連れていき私は言われるがままお風呂へと入った。











ポチャンーー







水が滴る音が響く

温かいお風呂は昨日と疲れを癒していく。








「はぁ~」







私は深いため息をつく。




本当に私はどうなるだろう・・・?









「私がシナダグループの婚約者・・・」








そして
彼がオーナーの椎名颯真






彼の本当の目的は
まだ何もわからないでいる。



不安と言えば不安



だけど


どこか安心してる自分がいる・・・。








「椎名颯真・・・
彼はずっと前から私を知ってる・・・?」







記憶のどこかでーー






私は彼を知っている。




そしてーー





彼も私を知っている。











お風呂へ浸かったまま思案に暮れる。









「あぁ~
もうよくわからない!」







考えれば考えるほど
わからなくなっていく






















< 23 / 41 >

この作品をシェア

pagetop