オレの女はアイツだけ






それから
しばらくしてお風呂から上がり
樹さんが用意してくれたであろうタオルと洋服に身を包んだ。








バスルームから出ると樹さんがリビングに入口に立っていた。









「あっ
上がりました」










「お疲れ様です、千夏様
さて、次はこちらへ」









「えっ、あの樹さん?」







え?
まだ何かあるの・・・?




戸惑いの目で樹さんを見ると
ただ笑顔で返されてしまった・・・。




樹さんは私の腰にそっと手を置き
別の部屋へ促される。



自然なエスコートに私はされるがまま



樹さんって
爽やかで優しそうだけど全く隙がない

さすがシナダグループのトップを支えてるだけある。





樹さんが扉を開けて
促されるように部屋に入ると
ドレッサーとさまざまなブランドの化粧品が並べられていた







「パウダールーム?」




すごい。
どうなってるの・・・?
パウダールームあるって!!


それにこの家広すぎる・・・!





「はい、こちらがパウダールームです
本日は私がメイクをさせていただきます」








お風呂上がりで
すっぴんだからここに連れて来られたのかな?



しかも
樹さんがメイクを!?







「いや!いや!メイクなら自分でやります
やらせてください!
樹さんにやってもらうなんて申し訳ないですよ!」













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