オレの女はアイツだけ
「99.999%の確率で祖父と孫である・・・」
その瞬間
私の中で何かが崩れた気がした。
やっぱり、私はあの人の孫・・・。
本当はずっとずっと前から知っていた。
「私は・・・
一条グループの社長
一条史郎の孫の一条千夏です」
「だろうな・・・」
彼は俯き、不敵な笑みを浮かべる。
彼は
何を考えてるの・・・?
それでも・・・
私は婚約者なんてならない。
またあの人の言いなりなんて
絶対にならない・・・!!
「私があの人の孫だとしても
婚約者にはなりません!」
「へぇ
じゃあ、お前20億払えるんだな?」
「20億・・・!?」
「千夏さん
先ほどの手紙には続きがありまして・・・」
樹さんに
渡された手紙をもう一度開き読み返す
なお、もし
一条千夏が婚約者を拒否するなら
彼女に違約金20億を命ずる
「はいっ!?」
違約金20億なんて!
払えるわけない。
そんな大金・・・・!
あの人は本当に汚い・・・!