オレの女はアイツだけ

気になる存在




婚約者となった日から翌々日


朝ーー





リビングのドアを開けて中へ入る。








「おはようごいます」







私はダイニングテーブルに座った。
目の前には、新聞を広げてコーヒーを飲んでいる。



彼ーー。


不思議な光景・・・。



昨日から私はここに住むことになり三人で朝食をするようになった。







「千夏様、おはようございます」







そして、
朝から爽やかな笑顔で
挨拶をしてくれる樹さんと・・・











「起きたのか、キス女」









「キス女では、ありません!」









対照的に彼はーー
朝から私をバカにしてくる・・・。



「颯真さん
朝から失礼ですよ」




彼をなだめながら樹さんは
私の目の前に、コーヒーの入ったマグカップが差し出される。



「あ、ありがとうございます
樹さん、いただきます」



ムッとする気持ちを抑えて
ひとまず深呼吸して、コーヒーを飲む。




「ふぅ~」




あ、おいしい・・・。

コーヒーの香ばしい香りが気持ちを落ち着かせてくれる。

























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