オレの女はアイツだけ
フッと顔をあげると彼の視線とぶつかった。
「お前、大人しそうくせに
エロいパンツ履いてるよな」
「ぶっ!!」
えっ!?
エロいパンツ・・・・!?
「きたねぇな・・・
そんなことでコーヒー吐くなよ」
そんなことって・・・!
えっ・・・?
なんで・・・?
動揺して頭が回らない。
「だ、だって!!
い、いきなり!!変態!!」
「千夏様、大丈夫ですか!?」
樹さんが慌てて近寄って
こぼしたコーヒーを拭いてくれた。
「すみません、樹さん・・・」
「いえ、たいしたことではありません
それより、颯真さん!女性に対してそのような発言はいかがなものかと」
樹さんは冷ややかな目で彼を見つめる。
「婚約者なんだからいいだろ
別に、減るもんでもねえだろ」
樹さんの視線にも彼は新聞から目を外さず微動だにもしない。
「婚約者でも何でも減ります!!」
「そんな単細胞のどこが減るんだよ」
「た、たんさいぼう・・・!?」
「単細胞のキス女」
なっ・・・!なっ・・・・!
この人は本当に!!
む、む、ムカつく・・・!!