殺人鬼からのラブレター
「君、なんだその態度は! 人が、死んでるんだぞ?! 」
正義感の強い警察官の怒鳴り声が、遠く遠く消えてゆく。
それはアイが何らかの事故に巻き込まれ、死んだことを示唆していた。
12月2日の夕刻と言うことは、大方、”死の手紙”の忠告も聞かずに荷物を持ったおばあさんを助けて、トラックに轢かれたのだろう。
「……今まで、何人も殺しましたよ」
「なんだって? 」
「川澄 吾郎、五十嵐 大輔、加藤 愛、福田 幸枝、竹中 真司や、アイの両親……俺は何度も何度も、彼らを殺してる。救いたい人が、その中にいるんだ」
今まで行ってきた諸行を呟けば、ぼやけて閉ざされていく世界の警察官が、「君は狂っている」とだけ、俺に言い残した。
正義感の強い警察官の怒鳴り声が、遠く遠く消えてゆく。
それはアイが何らかの事故に巻き込まれ、死んだことを示唆していた。
12月2日の夕刻と言うことは、大方、”死の手紙”の忠告も聞かずに荷物を持ったおばあさんを助けて、トラックに轢かれたのだろう。
「……今まで、何人も殺しましたよ」
「なんだって? 」
「川澄 吾郎、五十嵐 大輔、加藤 愛、福田 幸枝、竹中 真司や、アイの両親……俺は何度も何度も、彼らを殺してる。救いたい人が、その中にいるんだ」
今まで行ってきた諸行を呟けば、ぼやけて閉ざされていく世界の警察官が、「君は狂っている」とだけ、俺に言い残した。