殺人鬼からのラブレター

半信半疑

学校に到着し、別クラスのレンと別れた私は教室の扉を開け、友人の元へと駆け寄る。

「さっちゃーん！ちょっと、聞いてよー」

「なになに？どうかしたの？」

明るい髪をポニーテールで纏めた彼女の名前は、福田 幸枝( ふくだ さちえ )。

バレー部主将であり太陽のようにパワフルな、素直でサバサバした女の子である。


見慣れた親友の姿にいろんな意味で張り詰めていた緊張が解れていくのを感じつつ、鞄を机に置き、近づいてきた彼女に朝の出来事を告げようと、口を開く。


「今日、災難なことがあってさぁ」

「災難？....あ！そう言えばアイ、今日はレンくんと一緒に登校してたらしいじゃん！レンくんと同じクラスの子達が、歯軋りしてたよ〜」

さっちゃんはその真っ直ぐすぎる性格ゆえに時折、空気の読めないことで部活仲間の間では有名である。





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