殺人鬼からのラブレター
確信
***
12時50分、お昼休み。
私はさっちゃんと仲良くお弁当を広げながら、部活の話題で花を咲かせていた。
「ねぇアイ、春のレギュラーは誰になると思う?」
「んー、喜井先生のことだから、あまり変えなさそう。固定メンバーじゃないかな」
キャプテンと副キャプテンらしくそんなことを話していると、教室内にあるスピーカーから、ある生徒の呼び出しがアナウンスされる。
《2年A組、福田 幸枝、加藤 愛。バレー部顧問から話があるので、職員へ来なさい。繰り返します、2年A組.......》
スピーカーから聞こえてきたのはバレー部の顧問、喜井先生の渋い声だった。
「あ、喜井先生だー。アイ、行こう?」
「え、あ、うん……」
時刻は、12時50分....。
確か、手紙には......
【12時50分、昼休みにバレー部の顧問に呼び出しをかけられ、階段を降りる途中で同級生にぶつかり、足を踏み外してそのまま階段から転落し死亡。】
時間を気にして行くのを躊躇う私を見たさっちゃんが、無理矢理腕を引っ張った。
「もう、早くしないと喜井先生に怒られるってば!手紙はただのイタズラなんだから、早く忘れなさいっ。ホラ、さっさと行くよ!」
「わっ、」
親友に引かれていく身体は、嫌々階段に近付いていく。
12時50分、お昼休み。
私はさっちゃんと仲良くお弁当を広げながら、部活の話題で花を咲かせていた。
「ねぇアイ、春のレギュラーは誰になると思う?」
「んー、喜井先生のことだから、あまり変えなさそう。固定メンバーじゃないかな」
キャプテンと副キャプテンらしくそんなことを話していると、教室内にあるスピーカーから、ある生徒の呼び出しがアナウンスされる。
《2年A組、福田 幸枝、加藤 愛。バレー部顧問から話があるので、職員へ来なさい。繰り返します、2年A組.......》
スピーカーから聞こえてきたのはバレー部の顧問、喜井先生の渋い声だった。
「あ、喜井先生だー。アイ、行こう?」
「え、あ、うん……」
時刻は、12時50分....。
確か、手紙には......
【12時50分、昼休みにバレー部の顧問に呼び出しをかけられ、階段を降りる途中で同級生にぶつかり、足を踏み外してそのまま階段から転落し死亡。】
時間を気にして行くのを躊躇う私を見たさっちゃんが、無理矢理腕を引っ張った。
「もう、早くしないと喜井先生に怒られるってば!手紙はただのイタズラなんだから、早く忘れなさいっ。ホラ、さっさと行くよ!」
「わっ、」
親友に引かれていく身体は、嫌々階段に近付いていく。