殺人鬼からのラブレター
さっちゃんと同時に、驚きの声が口から漏れた。


「え! なんでそう思ったの? 」


「なんか、上手く言えねぇけど、言い回しとか、よく見たら文字の形が違う気がするからよ」


2通の手紙を机に並べて指摘された部分を凝視してみれば、確かにタケの言う通りだった。


「なぁ、アイ。これと本当に同じことが、お前に起きるのか? 」


次に此方を見つめるタケは、やけに真剣な顔付きをしていて。


「え、あ、うん......。多分、そうだと思う」


さっちゃんの反応を気にしつつ素っ気なくそう答えれば、彼は私の頭をぐしゃぐしゃと乱雑に撫でてきた。

「ちょっ、やめっ」

親友の為に慌ててその手を振り解こうとすると、タケはそのまま自分の席に戻って行こうとする。

「ま、その不気味な”死の手紙”とやらを信じて、せいぜい死なないようにしてくれよ」


そんな意味深な一言を、残して。


「あ、ありがと」

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