殺人鬼からのラブレター
火の無いところに煙は立たぬ
無事家に辿り着くと、レンが忠告を促してきた。
「アイ、今日起きる事故がもうひとつある事を、忘れるなよ」
「あ、そうだね」
繋いだ手を外して、鞄の中から大事にしまい込んだあの”死の手紙”を取り出す。
【23時50分に母親が消し忘れた石油ストーブにて火災が発生。】
その文字を何度も確認しながら、私はレンとタケに笑って見せた。
「頑張って、今日も死を乗り切ってみせるよ。それでまた明日、今日と同じ時間にポストを確認してくれる?明日は土曜日で学校休みだし、私は部活休みなんだけど....レンとタケは、どう? 」
「ああ。約束するよ。明日は俺達も部活無いし」
レンが頷くと同時に、タケの鞄に入れられている携帯から、メッセージの届いた着信音が鳴る。
画面を確認したタケの表情が、不満気な表情に変わった。
「あ、悪い。俺は予定入っちまった。また連絡くれ。いつでも駆け付けるからさ」
2人は迷い無くそう言ってくれた後、家の方向へと足を進め、暗闇に消えてしまった。
「アイ、今日起きる事故がもうひとつある事を、忘れるなよ」
「あ、そうだね」
繋いだ手を外して、鞄の中から大事にしまい込んだあの”死の手紙”を取り出す。
【23時50分に母親が消し忘れた石油ストーブにて火災が発生。】
その文字を何度も確認しながら、私はレンとタケに笑って見せた。
「頑張って、今日も死を乗り切ってみせるよ。それでまた明日、今日と同じ時間にポストを確認してくれる?明日は土曜日で学校休みだし、私は部活休みなんだけど....レンとタケは、どう? 」
「ああ。約束するよ。明日は俺達も部活無いし」
レンが頷くと同時に、タケの鞄に入れられている携帯から、メッセージの届いた着信音が鳴る。
画面を確認したタケの表情が、不満気な表情に変わった。
「あ、悪い。俺は予定入っちまった。また連絡くれ。いつでも駆け付けるからさ」
2人は迷い無くそう言ってくれた後、家の方向へと足を進め、暗闇に消えてしまった。