殺人鬼からのラブレター
確認するかのようにゆっくりと声に出して、それを読み上げる。
【これが最後の手紙だ。ここから先はどうなるか分からない。】
【しかし、何度でも君を殺す。これからも手紙に従え。】
【12月3日、18:00 商店街にて通り魔発生。刺されて死亡。】
たった3行しかない、文字の羅列。
「え、これが最後の手紙? ここから先はどうなるか分からないって、どういうこと? 」
しかも今までは死ぬ可能性のある事故が何件も書かれていたのに、今日の手紙には、1つしか書かれてない。
手紙を見なければ良かったと、後悔した。
先の見えない不安が、一気に押し寄せる。
私はその場に崩れ落ち、手紙を投げ捨てた。
「もし今日を乗り越えれたとしても……明日の私はどうなるの……? 」