殺人鬼からのラブレター
「あ、レン!おはよー」
声を掛けてきたのは隣の家に住む、幼馴染の加藤 愛だ。
「おう。おはよ」
「あれ? レン、朝練は? マスクもつけてるし、体調悪いの?」
心配そうに顔を覗き込んでくるアイに対し、片手を挙げて返事を返す。
「まぁ、少しな。もう大丈夫」
「本当? 無理してない? 」
アイを一言で言い表すとしたら、”お人好し”。
ただその一言だ。
元々、彼女のことはあまり好きでは無かった。
むしろ苦手だった。
食わず嫌いと似たような、知らず嫌いというものだ。
しかし、小学生の頃。
調子に乗って海に溺れそうになった彼女を助けたのがきっかけで、それ以来俺の中では”俺の苦手なタイプの幼馴染み”から、”鈍臭い幼馴染み”に昇格した女の子である。
アイは救いの手をコッチから伸ばしてやらなければ、すぐに消えてしまいそうな雰囲気を持つ。
だから、自分の意思とは関係なく、無意識に彼女を守ろうとしてしまう。
友人達からは、『お前はあの子に甘過ぎる』と、散々文句を垂らされるが。
アイに彼氏が出来た時はどうするんだとか、俺に彼女が出来ても同じことをするのか、だとか。
そう言えばアイは、タケの想い人だったな。
昨日もどうしたらアイと距離を縮められるのかとか、悩んでたっけ、タケの奴。
声を掛けてきたのは隣の家に住む、幼馴染の加藤 愛だ。
「おう。おはよ」
「あれ? レン、朝練は? マスクもつけてるし、体調悪いの?」
心配そうに顔を覗き込んでくるアイに対し、片手を挙げて返事を返す。
「まぁ、少しな。もう大丈夫」
「本当? 無理してない? 」
アイを一言で言い表すとしたら、”お人好し”。
ただその一言だ。
元々、彼女のことはあまり好きでは無かった。
むしろ苦手だった。
食わず嫌いと似たような、知らず嫌いというものだ。
しかし、小学生の頃。
調子に乗って海に溺れそうになった彼女を助けたのがきっかけで、それ以来俺の中では”俺の苦手なタイプの幼馴染み”から、”鈍臭い幼馴染み”に昇格した女の子である。
アイは救いの手をコッチから伸ばしてやらなければ、すぐに消えてしまいそうな雰囲気を持つ。
だから、自分の意思とは関係なく、無意識に彼女を守ろうとしてしまう。
友人達からは、『お前はあの子に甘過ぎる』と、散々文句を垂らされるが。
アイに彼氏が出来た時はどうするんだとか、俺に彼女が出来ても同じことをするのか、だとか。
そう言えばアイは、タケの想い人だったな。
昨日もどうしたらアイと距離を縮められるのかとか、悩んでたっけ、タケの奴。