殺人鬼からのラブレター
「レン、学校まで一緒に行かない? 」

天真爛漫な笑顔で、そう誘ってくるアイ。

向かう方向も同じことから断る理由も特になく、俺は静かに頷く。

彼女は更に嬉しそうな顔をして、隣を歩き始めた。

「最近、一気に寒くなったよね。レンは寒いの平気? 」
「平気って訳じゃないが、夏の暑さよりはマシだな」


そんな他愛の無い会話を交えながら、淡々と学校へと向かう。


やがて学校前にある踏み切りに辿り着くと、いつもの癖で踏み切りギリギリ前で立ち止まる、アイ。

「私は夏の方がまだ好きかなー。冷え性に冬は辛いよー」


遮断機が降りた前で電車が通り過ぎるのを待っている、その時だった。

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