同じ景色を見れたならば



前からズカズカとダルそうに歩いてくる一人の男性が私に声をかける。


『あ、新入りの子って君か。』


『は、はい!咲坂アヤネと言います。よろしくお願いします』


少し怖くて思わず、早口に自己紹介してしまった。


『浜野タクです。アヤネちゃんね。よろしく!』


ニコっとはにかんでくれた笑顔に、少しドキっとしてしまった。





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