同じ景色を見れたならば



そういえば、ヒトミには彼がいると聞いたことがある。
つい1ヶ月前ぐらいに付き合ったとか、なんとか。



"アヤネー。なんだか食事に誘ってきた人いるんだけどその人バイト先の社員でさ(T_T)"


"え!いいじゃん。もしかしてヒトミのこと狙ってるかもしれないよ?(≧∇≦)"


"それが私も少しだけ気になってて...。また近頃連絡するね!"


"うん、待ってる!"


"アヤネーー!告白されちゃって、付き合ったよ(≧∇≦)"


"やったー!おめでとうじゃん!またたくさん話聞かせて!




あれからまったく話を聞いていない。
ヒトミの彼ってきっとこのお店で働いている誰かだよね?


『あ。ヒトミの彼ってさ、どの人?』


『そういえば、まだ言ってなかったね。あの人だよ』


少し照れくさそうに指を指す方向には、
見た目はイカツイけど先ほど笑顔を見せて挨拶をした浜野さんだった。


『あの人なんだ!へえー、お似合いだね』


『えへー。ありがとう』


それから色々と話を聞きたかったけど
まずは初仕事だったので覚えることがたくさん。
そんなんでため息をついていた。


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