甘酸っぱい恋心
突然の転入生。でも、それが・・・
それは、月曜日の朝の時のこと・・・
俺の名前は八王寺 利人(はちおうじ りひと)
咲白(さきしろ)高校の1年生だ
今日は9月1日、2学期の始業式の日。
だから俺は少し早めに家を出た。
それには理由がある。
2学期の始めから遅刻はさすがに恥ずかしいと思ったからだ。
自分で言うのもなんだが、俺は学校で結構モテてるらしいのだ。
だからなのか一学期は、朝登校中に女子の会話に捕まり登校時間が過ぎることが多かった。女子は他の学校の人も多かったりもする。
だから、2学期からは登校時間を早めにして学校に来ていたのだ。
唐突なのだが、俺は学校に嘘をついている。それもすごく大事な事をだ。
俺は・・・
おっと、今言うと俺への興味が無くなりそうだから、その時が来たら話そうと思う。
まぁ、自己紹介はこの辺で良いかな。
ガラ(教室のドアが開く音)
「お、利人か、おはよう」
「今日は早かったな翔」
「まぁーね」
今教室に入ってきたのが幼馴染みの 一瀬 翔(いちのせ かける)だ。こいつはいつも能天気だが、いざとなったら頼れる奴だ。信頼できる。
「ところでさ、利人お前知ってるか?」
「何をだ?」
「何って、そりゃあ転校生だよ」
「転校生か、男子か女子どっちだ?」
「さーね、今は情報が無さすぎて分からない」
お前の情報はどこからくるのか毎回すごく気になるな。
「そうか、まぁ俺にはどうでも良いことだ」
「本当か?利人お前また告白されそうだよな。転校生が女子だったらw」
「ケッ、余計なお世話だ」
「あ、すねた」
「・・・」
「あ~、もう!少しからかっただけですねるなよ」
「すねてねーし」
「俺が悪かったから機嫌直せよ利人」
「だからすねてなんかねーよ」
この時、時間は朝の8時をさしていた。それにきずいた翔が急かすように言った。
「おい、利人!早く寝たフリしろ。時間的にクラスのやつらが来るころだ」
「はぁ、もうそんな時間か。」
まったく、なぜか毎回毎回他のクラスの女子たちもが俺のところに集まってくるのだ。
だから俺は2学期から寝たフリでごまかすのだ。まったく面倒なことだ。