甘酸っぱい恋心
俺の高校生活はいつも、俺の周りに女子が集まって1日がはじまっていた。
だから、2学期はそうならないように必要最低限のことしか人と話さないようにするのが目標だ。
はぁ、自分で言いながら少し寂しいきがするな。でも、今は翔がいるからそこまで寂しくはない。
そして、時間が8時05分をさしたころ。
続々とクラスの人が教室に入ってきていた。
「八王子様、ごきげんよう。今日は学校来るのがお早いのね」
こいつは花崎 希美(はなさき のぞみ)だ。こいつは俺に恋愛感情を抱いているらしい。
だが俺はこいつのことを全く知らないし、興味も全くないのだ。
ちなみにこの情報も翔が教えてくれたものだ。
「あれ、君、誰だっけ?」
俺は花崎さんに関わりたくなかったので少しきつめに言ってみた。だが花崎さんはこう言ったのだ。
「八王子様、もうお忘れになりまして?」
「ほんとに君、誰?人違いじゃないか?」
「私ですわよ、花崎 希美ですわ」
はぁ、めんどくさいが思い出したフリしとかないとヤバそうだから話合わせないとな。
「あ!花崎さんか!」