甘酸っぱい恋心
「今日来る転校生も誘うよね?」
「はい。もちろんお誘いしますわよ。何でですの?」
「あぁ、いや、皆と仲良くしたいから。ごめんね疑って」
「いえいえ。気にしないでくださいまし。こちらもまだ誘っていなかったので言えずにいましたわ、申し訳ありませんですわ」
「どうして花崎さんが謝るの?僕が悪いのに。花崎さんなにも悪いことなんてしてないんだよ?」
またやってしまった。どうして僕はいつも面倒を自分で増やしてしまうのだろうか。
「では決まりですわね。場所はまだ決まってませんので後で伝えにきますわね」
「う、うん。ありがとう花崎さん」
「ちゃんと転校生さんもお誘いしますわ」
ガラガラ
「時間だぞ、席につけ。転校生だよろしくたのむ」
「「はーい」」
「は、初めまして、あ、朝比奈 雫(あさひな しずく)です。どうぞよろしくお願いします」
ガタン!
「「!?」」
「し、雫?えっ。うそ、だろ?雫?」
「も、もしかして、り、利人?本当に利人なの?」
「り、利人どうゆうの事?利人の知り合い?」
「え、うん、まぁ。あとで話すよ、翔。あ、先生すみません。続けてください」
「わ、わかった」
「え?あ、あぁ。朝比奈の席は八王子の隣の空いてる席な。じゃあ朝比奈、お前は八王子の隣の席な」
(ど、どうしてここに雫がいるんだ?なんで、もう会うことは無いと思っていたのに)
「は、はい。わかりました」