彼女が指輪をはずすとき
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"藤堂さんのこと、もっと知りたいですし"
"ごめんなさい。藤堂さんが可愛くてつい"
三笠くんって、こんなこと言う人だっけ?
私は彼の言葉に不意うちされ、つい顔を赤らめてしまった。
普段仕事の際、褒められたときは平然を保って笑顔で"ありがとうございます"と言えているはず。
なのに完全に不覚だった。
今日の私は彼の言葉に惑わされ過ぎている。
いつも通りでいようと思うのにできない。
なんでだろう…
「どれも美味しそうですね」
彼はメニューを見ながら、私に言う。
「美味しいし、値段もそう高くないからよく来るの」
「どれがお勧めですか?」
「そうね…マルゲリータピザかしら」
「じゃあそれにしましょう。あとパスタも頼んで二人で分けませんか?」
「いいわね」
彼は店員を呼び、次々と注文をしていく。
率先して注文をしてくれるところが男らしいなと感じて、彼に見とれてしまう。
結局注文をしたのはマルゲリータピザにトマトとチーズのパスタ、そしてグラスの白ワインというラインナップだ。
「藤堂さんワイン好きなんですか?」
注文を終えた彼は、私のほうへ向き直り問いかける。
「そういうわけではないけれど、イタリア料理にはワインが合うから。でも赤か白かって聞かれたら白のほうが好きよ」
「わかります。俺も白のほうが好きですね。飲みやすいですし」
「そうよね。お酒を飲み始めた頃によく飲んでたわ」
そんな話をしていると、店員さんがやってきて冷えた白ワインのグラス2つ、私たちの目の前に置く。
白ワインは透明に透き通っていて、グラスのむこう側の彼をうつしだしている。
確かに赤よりも白のほうが彼の雰囲気に合っているように感じた。
「乾杯しましょうか」
私がそう言うと彼は自分のグラスを持ち、私のグラスにコツンとあてる。
「乾杯」
「乾杯」
"藤堂さんのこと、もっと知りたいですし"
"ごめんなさい。藤堂さんが可愛くてつい"
三笠くんって、こんなこと言う人だっけ?
私は彼の言葉に不意うちされ、つい顔を赤らめてしまった。
普段仕事の際、褒められたときは平然を保って笑顔で"ありがとうございます"と言えているはず。
なのに完全に不覚だった。
今日の私は彼の言葉に惑わされ過ぎている。
いつも通りでいようと思うのにできない。
なんでだろう…
「どれも美味しそうですね」
彼はメニューを見ながら、私に言う。
「美味しいし、値段もそう高くないからよく来るの」
「どれがお勧めですか?」
「そうね…マルゲリータピザかしら」
「じゃあそれにしましょう。あとパスタも頼んで二人で分けませんか?」
「いいわね」
彼は店員を呼び、次々と注文をしていく。
率先して注文をしてくれるところが男らしいなと感じて、彼に見とれてしまう。
結局注文をしたのはマルゲリータピザにトマトとチーズのパスタ、そしてグラスの白ワインというラインナップだ。
「藤堂さんワイン好きなんですか?」
注文を終えた彼は、私のほうへ向き直り問いかける。
「そういうわけではないけれど、イタリア料理にはワインが合うから。でも赤か白かって聞かれたら白のほうが好きよ」
「わかります。俺も白のほうが好きですね。飲みやすいですし」
「そうよね。お酒を飲み始めた頃によく飲んでたわ」
そんな話をしていると、店員さんがやってきて冷えた白ワインのグラス2つ、私たちの目の前に置く。
白ワインは透明に透き通っていて、グラスのむこう側の彼をうつしだしている。
確かに赤よりも白のほうが彼の雰囲気に合っているように感じた。
「乾杯しましょうか」
私がそう言うと彼は自分のグラスを持ち、私のグラスにコツンとあてる。
「乾杯」
「乾杯」