彼女が指輪をはずすとき
「俺ももう社会人になって5年目ですし、そろそろ身を固めようかなって」
そっか。
もう俺も社会人5年目か…。
意外とあっという間だったな。
「そっか、おめでとう!是非出席させていただくわ」
そう言って彼女は笑う。
「…それはそうと藤堂さんこそ、いつ結婚するつもりですか?」
「え!?」
まさか自分に振られると思っていなかったのか、彼女は驚いて顔を真っ赤に染める。
「藤堂さんももうすぐ30歳…」
「余計なお世話よっ!」
年齢を口にされ、彼女は頬を膨らませ怒ってぷいとそっぽをむく。
「もう結婚式いってあげない」
怒ったまま彼女は自分の席に戻ろうとする。
そんな姿も愛らしくて可愛いな。
俺はそんなことを考える。
「ごめんなさい藤堂さん!冗談です!」
飯沼がそう言うと彼女は再び振り向いて、笑顔を見せる。
「まあいずれ…ね!」
そう言って彼女は俺たちに背を向ける。
そんな彼女の左手薬指には、もうピンクゴールドの指輪ははまっていない。
END
そっか。
もう俺も社会人5年目か…。
意外とあっという間だったな。
「そっか、おめでとう!是非出席させていただくわ」
そう言って彼女は笑う。
「…それはそうと藤堂さんこそ、いつ結婚するつもりですか?」
「え!?」
まさか自分に振られると思っていなかったのか、彼女は驚いて顔を真っ赤に染める。
「藤堂さんももうすぐ30歳…」
「余計なお世話よっ!」
年齢を口にされ、彼女は頬を膨らませ怒ってぷいとそっぽをむく。
「もう結婚式いってあげない」
怒ったまま彼女は自分の席に戻ろうとする。
そんな姿も愛らしくて可愛いな。
俺はそんなことを考える。
「ごめんなさい藤堂さん!冗談です!」
飯沼がそう言うと彼女は再び振り向いて、笑顔を見せる。
「まあいずれ…ね!」
そう言って彼女は俺たちに背を向ける。
そんな彼女の左手薬指には、もうピンクゴールドの指輪ははまっていない。
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