意地悪な片思い
サンドイッチの甘い罠
「……。」
目があった。
「……。」
また、目があった。
いつも通りの月曜。
告白された金曜からの週末はあっという間に終わり、私は現在仕事に勤しんでいるわけですが……。
ちらりとのぞいて、目があったらすぐに視線を外して。
たまたま目があっただけですよ、心の中でそんな言い訳をしながら、“その人”の姿を、私は朝から確認してしまっている。
隣の部署のその人。
部署は違うけれど個人が使用する主なデスクがある部屋は一緒のため、パソコンの画面脇からその姿は毎日目にすることができる。
苦手なタイプだと遥に伝えたのは自分なのに、
ばかだ私。
彼のこと意識しちゃってんじゃん。
あー!仕事しっかりしなきゃ!
これ、明後日までの企画なんだから!
顔をぶるぶると振って、私は企画資料をパソコンの画面わきに立てた。