クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
今、ここにいる瞬間でも、何か役に立てたら、と思う。
でも、そんな簡単に目的の人物が見付かるわけないか……。
私は、車通りの向こう側に目を向けた。
駅に電車が着いて間もないのか、帰路につく人々の流れが見える。
……あの中には、いないよね……。
そう思って、ふと目を凝らした時。
一瞬、街灯に照らされる横顔を、視界がとらえた。
……朱音さん?
その人物は、背中を丸め、お腹を抱えるようにして、駅とは逆方向へ歩いていく。
いつもだったら、普段との朱音さんとは正反対の姿に、別人かと思って見過ごしていたかもしれない。
でも、間違いない……!
「朱音さーん!」
私は周囲の目もはばからず、大きな声で呼んだ。
だけど、朱音さんはこちらに気付かない。
私は、思わず道路を横切ろうとしたけど、クラクションを鳴らした車がそれなりのスピードで、間一髪、私の前を通り過ぎていった。
……危なかった……!
でも、何でこんな時に限って、交通量が多いのよ……!
私は信号待ちをしながら、朱音さんの動きを見ていた。
その姿がだんだん小さくなっていく。
やっと横断歩道の信号が青になって、朱音さんが消えた方向へ駆け出した。
でも、そんな簡単に目的の人物が見付かるわけないか……。
私は、車通りの向こう側に目を向けた。
駅に電車が着いて間もないのか、帰路につく人々の流れが見える。
……あの中には、いないよね……。
そう思って、ふと目を凝らした時。
一瞬、街灯に照らされる横顔を、視界がとらえた。
……朱音さん?
その人物は、背中を丸め、お腹を抱えるようにして、駅とは逆方向へ歩いていく。
いつもだったら、普段との朱音さんとは正反対の姿に、別人かと思って見過ごしていたかもしれない。
でも、間違いない……!
「朱音さーん!」
私は周囲の目もはばからず、大きな声で呼んだ。
だけど、朱音さんはこちらに気付かない。
私は、思わず道路を横切ろうとしたけど、クラクションを鳴らした車がそれなりのスピードで、間一髪、私の前を通り過ぎていった。
……危なかった……!
でも、何でこんな時に限って、交通量が多いのよ……!
私は信号待ちをしながら、朱音さんの動きを見ていた。
その姿がだんだん小さくなっていく。
やっと横断歩道の信号が青になって、朱音さんが消えた方向へ駆け出した。