クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
「そんなこと、してない……っ」
「じゃあ、あの人に口説かれたのか? そりゃ、あのルックスで将来性もあるし、声掛けられて、舞い上がったんだろうな」
肩にかかる彰斗の力がさらに強くなる。
「だけど、向こうもお前のそんな反応見て、楽しんでるだけかもしれないぞ?」
「なっ……!」
「お前だって、釣り合わないって感じることはあっただろ?身の程わきまえて、目を覚ませよ」
釣り合わない……。
私だって、自分のことは、よく分かってる。
美人でもなければ、バリバリに仕事が出来るキャリアウーマンでもないし、強い人間でもない。
だけど……何で、彰斗にそんな言い方されないといけないの……?
……悔しい……!
バチンッ……!
私は、空いている方の手で、彰斗の頬を叩いた。
「確かに、最初は小野原さんの気まぐれだと思ったわよ!だから、もし小野原さんと付き合えば……誰もが羨むあの人と付き合えば、彰斗を見返せる……そう思った!……だけ--」
だけど、と続きを言おうとした、その時--。
「そこで何をしている?」
聞き慣れた、低い声が資料室に響いた。
私と彰斗、ほぼ同時にその声の方を向く。
そこには……
小野原さんが立っていた。
……いつから、いたの……?
「じゃあ、あの人に口説かれたのか? そりゃ、あのルックスで将来性もあるし、声掛けられて、舞い上がったんだろうな」
肩にかかる彰斗の力がさらに強くなる。
「だけど、向こうもお前のそんな反応見て、楽しんでるだけかもしれないぞ?」
「なっ……!」
「お前だって、釣り合わないって感じることはあっただろ?身の程わきまえて、目を覚ませよ」
釣り合わない……。
私だって、自分のことは、よく分かってる。
美人でもなければ、バリバリに仕事が出来るキャリアウーマンでもないし、強い人間でもない。
だけど……何で、彰斗にそんな言い方されないといけないの……?
……悔しい……!
バチンッ……!
私は、空いている方の手で、彰斗の頬を叩いた。
「確かに、最初は小野原さんの気まぐれだと思ったわよ!だから、もし小野原さんと付き合えば……誰もが羨むあの人と付き合えば、彰斗を見返せる……そう思った!……だけ--」
だけど、と続きを言おうとした、その時--。
「そこで何をしている?」
聞き慣れた、低い声が資料室に響いた。
私と彰斗、ほぼ同時にその声の方を向く。
そこには……
小野原さんが立っていた。
……いつから、いたの……?