クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
「その歳で何言ってる?」と、周りから引かれるのは重々分かってるんだけど……私は昔から、男性と接するのが、苦手だ。
仕事や共通の話であれば、割と平気なんだけど、男と女となると、どうしていいか分からない。会話も続かない。
だから、ほぼ百パーセント、異性からは、つまらない女、と思われている。
このままではいけない、と思い、何とか自分を変えたくて、女友達に打開策を聞いても、皆の意見はバラバラだし、公平な判断を仰ぎたくて、本屋に並んでいた『恋愛レッスン本』なるものに目を通してみたけど、内容はさっぱり。
気付いたのは、多分これはある程度の恋愛スキルを持った女性が実践して、初めて実を結ぶのだろう、ということ。恋愛偏差値が低すぎる私には、到底扱える代物ではなかった。
そして全く正解にたどり着けず、恥ずかしながら、この歳になってしまった。
「香奈姉ちゃんは、恵美姉ちゃんに恋愛の仕方、教えてもらったらいいんじゃねーの? ほら、今の彼氏とスッゲー長く続いてるし」
適当な感じで、横から口を挟んできた弟に、恵美はすかさず言った。
「潤、いくら恋愛の仕方を覚えても、出会いがなかったら意味ないでしょ」
「会社は?社内恋愛とか?」
「そんな、会社に運良く恋が転がってるわけないじゃない。もし仮に転がってたとしても、お姉ちゃんはそれを壊さずに、上手に拾い上げる技術を持ってないの」
「そうかぁ、なるほど」
潤は妙に納得している。
……あれ? なんか、ひそかに悪口言われてない?
仕事や共通の話であれば、割と平気なんだけど、男と女となると、どうしていいか分からない。会話も続かない。
だから、ほぼ百パーセント、異性からは、つまらない女、と思われている。
このままではいけない、と思い、何とか自分を変えたくて、女友達に打開策を聞いても、皆の意見はバラバラだし、公平な判断を仰ぎたくて、本屋に並んでいた『恋愛レッスン本』なるものに目を通してみたけど、内容はさっぱり。
気付いたのは、多分これはある程度の恋愛スキルを持った女性が実践して、初めて実を結ぶのだろう、ということ。恋愛偏差値が低すぎる私には、到底扱える代物ではなかった。
そして全く正解にたどり着けず、恥ずかしながら、この歳になってしまった。
「香奈姉ちゃんは、恵美姉ちゃんに恋愛の仕方、教えてもらったらいいんじゃねーの? ほら、今の彼氏とスッゲー長く続いてるし」
適当な感じで、横から口を挟んできた弟に、恵美はすかさず言った。
「潤、いくら恋愛の仕方を覚えても、出会いがなかったら意味ないでしょ」
「会社は?社内恋愛とか?」
「そんな、会社に運良く恋が転がってるわけないじゃない。もし仮に転がってたとしても、お姉ちゃんはそれを壊さずに、上手に拾い上げる技術を持ってないの」
「そうかぁ、なるほど」
潤は妙に納得している。
……あれ? なんか、ひそかに悪口言われてない?