ワイルドストロベリー～不思議な花屋の独り言～

プロローグ

御主人様～御主人様…

「あぁ…おはよう窓を少しあけてくれないか」
「畏まりました今日はお天気がよろしいようですよ」

ニッコリとハニーブラウンの瞳を女主人にむけ微笑む


「夏の香りがするな…そして…今日は店を開けるとしよう」

そうつぶやくと女主人は緩やかにベットサイドにある煙草を手にし空を見上げた


「お客様でございますね♪ではお召し物の準備をしてまいります」




パタン

長年気まぐれ女主人に献身的につかえているだろう
ハニーブラウンの瞳をもつ青年は足取り軽く部屋から出た

「御主人様が朝目覚めると甘く優美な空気に彩る」

心の中でそっとほくっとなる気持ちを呟きながら足早に
廊下に足を進ませた




open ｶﾞﾛﾋﾟｰﾇ



気まぐれでしか開かない不思議な花屋



今宵はどんなお客様が来店されるのだろう…

アラサー受身な恋しか出来ない
澤野真由香36歳(さわのまゆか)
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草食系男子結婚適齢期オーバー
牧野奏多42歳(まきのかなた)