婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
樹さんは淡々とそう言って、ネクタイをスルッと床に落とした。
自由になったその手を、再び私のブラウスのボタンに伸ばしてくる。
「っ、樹さんっ……!!」
一個ずつボタンが外され、露わにされる肌を見ていられず、私は顔を背けて身体を捩らせようとした。
けれど、私の反応に「ほらな」と素っ気なく呟くだけで、樹さんは器用にボタンを外していく。
「自分じゃ仕掛けられないし、俺が仕掛ければ逃げる。その割に気持ちだけぶつけてくる。お前が俺としたいのはママゴトみたいなもんだよ。一応言っとくが、俺は幼女を嫁にするつもりはサラサラないから」
「ち、違うっ……! 私っ……」
「このお試し同居はな。俺というより、お前に必要な猶予期間だったんだよ。……逃げないならいい加減自覚して、俺に応えろ。俺に恋させてみろ」
目を細めてそう言いながら、樹さんはあっさりと私のブラウスをはだけた。
思わずギュッと目を閉じた私に、乾いた声が落ちてくる。
「教えてやるよ。大人の恋では、心だけじゃなく身体が気持ちよくなることをするんだよ」
樹さんが言い終わるのが早いか、胸に触れる冷たい手の感触に、私の身体が大きくしなった。
「やっ……!!」
「……俺が帆夏に恋出来ないんじゃない。お前の方が準備出来てないんだ」
自由になったその手を、再び私のブラウスのボタンに伸ばしてくる。
「っ、樹さんっ……!!」
一個ずつボタンが外され、露わにされる肌を見ていられず、私は顔を背けて身体を捩らせようとした。
けれど、私の反応に「ほらな」と素っ気なく呟くだけで、樹さんは器用にボタンを外していく。
「自分じゃ仕掛けられないし、俺が仕掛ければ逃げる。その割に気持ちだけぶつけてくる。お前が俺としたいのはママゴトみたいなもんだよ。一応言っとくが、俺は幼女を嫁にするつもりはサラサラないから」
「ち、違うっ……! 私っ……」
「このお試し同居はな。俺というより、お前に必要な猶予期間だったんだよ。……逃げないならいい加減自覚して、俺に応えろ。俺に恋させてみろ」
目を細めてそう言いながら、樹さんはあっさりと私のブラウスをはだけた。
思わずギュッと目を閉じた私に、乾いた声が落ちてくる。
「教えてやるよ。大人の恋では、心だけじゃなく身体が気持ちよくなることをするんだよ」
樹さんが言い終わるのが早いか、胸に触れる冷たい手の感触に、私の身体が大きくしなった。
「やっ……!!」
「……俺が帆夏に恋出来ないんじゃない。お前の方が準備出来てないんだ」