婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
お風呂でポカポカにあったまった身体が、更に熱を帯びるのがわかる。
心臓はドクドクと大きく騒ぎ出し、私はきゅうと身体を縮込めた。
「入ろうって思ったら、生駒が先に入ってただけ。そう言えば、風呂の順番のルール決めてなかったよな~……」
「お、お風呂、入りたかったんですか? でも、なにもこんなとこで待ってなくてもっ……!」
見られた。全部見られた……!
そんな意識が徐々に自分の中でしっかりしてきて、心臓は昨夜の比じゃないくらい激しく打ち鳴り始める。
裸の背中に樹さんの刺さるような視線を感じて、私は晒す素肌を更に隠そうと、その場にペタンとしゃがみ込んだ。
そこから一ミリも動けない。
バスタオルも着替えも遠くて手が届かない。
なのに樹さんはミシッと床を踏み鳴らして、私の方に踏み出して来ていた。
「やっ……!!」
これ以上無理!ってくらい身体を丸め込んだ時、頭の上からバサッとバスタオルが降ってきた。
それに驚いて一瞬身体の強張りが弱まるのを感じた。
その途端、すぐ隣で樹さんがしゃがむのがわかった。
私は頭から被ったバスタオルを慌てて手繰り寄せ、出来る限り身体を隠し、再び肩をガチガチに強張らせながら樹さんにそっと目を向けた。
「裸見られただけでその反応? あまりに初々し過ぎてバレバレだけど。……お前、もしかしなくてもやっぱり処女か」
心臓はドクドクと大きく騒ぎ出し、私はきゅうと身体を縮込めた。
「入ろうって思ったら、生駒が先に入ってただけ。そう言えば、風呂の順番のルール決めてなかったよな~……」
「お、お風呂、入りたかったんですか? でも、なにもこんなとこで待ってなくてもっ……!」
見られた。全部見られた……!
そんな意識が徐々に自分の中でしっかりしてきて、心臓は昨夜の比じゃないくらい激しく打ち鳴り始める。
裸の背中に樹さんの刺さるような視線を感じて、私は晒す素肌を更に隠そうと、その場にペタンとしゃがみ込んだ。
そこから一ミリも動けない。
バスタオルも着替えも遠くて手が届かない。
なのに樹さんはミシッと床を踏み鳴らして、私の方に踏み出して来ていた。
「やっ……!!」
これ以上無理!ってくらい身体を丸め込んだ時、頭の上からバサッとバスタオルが降ってきた。
それに驚いて一瞬身体の強張りが弱まるのを感じた。
その途端、すぐ隣で樹さんがしゃがむのがわかった。
私は頭から被ったバスタオルを慌てて手繰り寄せ、出来る限り身体を隠し、再び肩をガチガチに強張らせながら樹さんにそっと目を向けた。
「裸見られただけでその反応? あまりに初々し過ぎてバレバレだけど。……お前、もしかしなくてもやっぱり処女か」