婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
それ以上の立ち入りを拒否するように閉じられたドアを見つめながら、私はまるで糸が切れたようにその場にへなへなとしゃがみ込んだ。
樹さんに言われた通り、全身が熱い。
心臓がバクバク打ち鳴っていて、耳元で大きく鳴り響いている。
「……~~っ……!」
頭ん中、グチャグチャだった。
このまま呑気にドキドキしてていいのか、怒るべきなのか、それとも悲しむべきなのか、自分の気持ちなのに判断出来ない。
樹さんにとってはただの『口封じ』でしかなかったとしても……私にとっては人生初めてのキス。
しかも夢にまで見た樹さんとのキス。
本人が言い捨てた通り、意地悪されただけ。
わかってるのに、樹さんの意地悪がなんだかとても甘くて優しくて……。
「~~○△×☆~~っ!!」
到底自分でも判別出来ない声を発しながら、ソファに思いっきり顔を突っ伏した。
どうしよう。どうしよう。
樹さんにキスされちゃった……!
「……う~……大好き……」
意地悪なキスに私と同じ気持ちはこもっていないとわかっているのに、ドキドキが止まらない。
「悔しい……胸が苦しい。意地悪、最低。……どうしよう、嬉しいよお……」
ボスボスボス……と力いっぱいソファに拳を打ち付け脈絡もなく呟きながら、結局私の頭の中は、もっとずっと樹さんでいっぱいになってしまった。
樹さんに言われた通り、全身が熱い。
心臓がバクバク打ち鳴っていて、耳元で大きく鳴り響いている。
「……~~っ……!」
頭ん中、グチャグチャだった。
このまま呑気にドキドキしてていいのか、怒るべきなのか、それとも悲しむべきなのか、自分の気持ちなのに判断出来ない。
樹さんにとってはただの『口封じ』でしかなかったとしても……私にとっては人生初めてのキス。
しかも夢にまで見た樹さんとのキス。
本人が言い捨てた通り、意地悪されただけ。
わかってるのに、樹さんの意地悪がなんだかとても甘くて優しくて……。
「~~○△×☆~~っ!!」
到底自分でも判別出来ない声を発しながら、ソファに思いっきり顔を突っ伏した。
どうしよう。どうしよう。
樹さんにキスされちゃった……!
「……う~……大好き……」
意地悪なキスに私と同じ気持ちはこもっていないとわかっているのに、ドキドキが止まらない。
「悔しい……胸が苦しい。意地悪、最低。……どうしよう、嬉しいよお……」
ボスボスボス……と力いっぱいソファに拳を打ち付け脈絡もなく呟きながら、結局私の頭の中は、もっとずっと樹さんでいっぱいになってしまった。