ひと月の妹

星(アカリ)さんがやってきて

濡れたタオルと氷で頬を冷やしてくれた。

 
「あんな激しいお兄さんの行動なかなか見れないんだよ。」

「きっと みかんさんに興味を持ったのね。」

「えっ?」


星(アカリ)さんは婚約者候補の

早乙女佳澄さんたちと

食事に行かなければならないらしく

 
「みかんさん、もう少しここに居て

頬の腫れが治まってから戻った方がいいかも」

 
「ガラスの靴を探しにくるといいんだけど・・・」

独り言のように小さくつぶやいて
 

 

 

 
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