ひと月の妹

頬を濡れたタオルで押さえながら

少し空気を吸いに外へでた。

景気の見えるベンチを見つけて

そこに腰かけて風に吹かれていた。

 
しばらくそうしていると

目の前が急に暗くなった。

誰かが立っていた。

「紫藤司さん・・・」

 
「聞きたいことがある。」

「ついて来てくれ」

私は彼の後に従った。


 

 


 
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