ひと月の妹

ホテルの一室に連れてこられ

独り掛けのソファーに長い脚を組み

優雅に座る「紫藤司」さん


近くで見ても美しい男の人

お互い しばらく見つめ合っていたような気がする。

もちろん彼は私を睨み見ているんだけど

 
お互いの誤解を解いて

 
彼は立ち上がって 私に近づいてくると

私は息ができないほどに口づけられていた。

 

 

 
 

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