ひと月の妹

マンションには、絶対に泊まることはしなかった。

「いつも幼馴染として遊びに行っていた。」

わたしたちはずっと賢い子どもだった。

いつだって星(アカリ)ちゃんと3人で

マンションで過ごした。

 
記憶を失くした司さんは

そのルールさえ忘れ

橋本麻美さんを自分のマンションに連れて帰った。


だから当然通いの家政婦さんを慌てさせ

紫藤佳代子さんが驚くのも無理はない。


(兄さん・・・正直な情熱)


嘘が辛い年月だったのだから

これは良い兆候なのでしょう。


 


 

 


 

 
 

 
 

 
 
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